N.J. HIGH-TEC - NJ Business Online

経理・税務 | エヌ・ジェイ出版販売株式会社


【お知らせ】 実践「経営実学大全」 好評発売中です

Home経理・税務企業実務・特別記事 ≫ “磨きかた”を変えれば社員は光る 中小企業の「人材育成」再構築のススメ...
公開日:2015年12月25日

“磨きかた”を変えれば社員は光る 中小企業の「人材育成」再構築のススメ 月刊「企業実務」 2016年1月号

眞﨑大輔(トーマツイノベーション株式会社 代表取締役社長)


このエントリーをはてなブックマークに追加  

これまでの進めかたは間違っていた!? データにみる中小企業の人材育成の効果

【分析】 この要素を押さえれば社員は育つ!

【実践】 「自ら行動する」社員を育てる中小企業の取組み(※(株)大王製作所のケース)


中小企業の人材育成は、大企業の方法をそのまま取り入れてもうまくいかないのが常だ。では、何が鍵となるのか。中小企業の人材育成についての最新の調査結果をもとに、社員を成長させる重要なポイントについて解説する。

これまでの進めかたは間違っていた?! データにみる中小企業の人材育成の効果


当社のクライアントには、従業員300名以下の中小企業が約8,000社あります。大企業の人材育成については様々な調査結果がありますが、中小規模の企業の人材育成のメカニズムに関する調査は見当たりませんでした。そこで、東京大学の中原淳准教授と共同で、中小企業に絞った人材育成の研究に取り組んでいます。

2015年の3月から5月にかけて、中小企業350社、2,800名を対象に調査を行ないました。「社長」「人事・総務部長」「直属の上司」「その部下」という4つの階層に分けて質問用紙を配布し、「どうすれば中小企業の経営に貢献する人材を育成できるのか」を明らかにしようと試みたところ、様々なことがみえてきました。

これまで、中小企業の人材育成について語られてきたことを分析すると、そのポイントは次の3点に集約されます。

・「会社に誇りをもたせる」といった精神論
・社長のパワー(魅力)を上げる
・大企業の成功例を取り込む

そのなかでの通説が、「中小企業の人材育成は、社長の考え方や取組みですべてが決まる」「社内勉強会を実施すれば、成果が出せる人材を育てられる」ということでした。ところが、調査をすると、このどちらの通説も科学的な検証が成り立ちませんでした。

社長のリーダーシップが会社に愛着をもたせることにはつながってはいたものの、能力や業績の向上との相関関係はみられませんでした。また、社内勉強会の有無と若手・中堅社員の成果にも有意な影響は確認できなかったのです(図表1)。

図表1 科学的に証明できなかった「中小企業の人材育成神話」

そこでわかったのが、これらだけでは中小企業の人材育成には不十分で、さらに大事なポイントがあるということでした。

(続く)

企業実務



このエントリーをはてなブックマークに追加  



PAGE TOP