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公開日:2015年2月20日

より正確・効率的に 平成27年3月期決算をうまく乗り切るための処方箋 月刊「企業実務」 2015年3月号

平井満広(税理士)


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決算は経理担当者にとって最も重要な業務のひとつ。スムーズに進めるために、どのように実務や最終チェックを進めていけばよいか、今3月期決算に影響を及ぼす税制改正のポイントとともに解説する。


決算事務の「ボトルネック」はこうして解消する

仕事上の課題や問題解決を進めていくには、図表1のプロセスを踏まえるのが効果的です。

決算事務のボトルネックを解消する手順をこの流れに沿って紹介します。

図表1 問題解決のプロセス


【1.現状把握】いまの決算事務をおさらいしよう

問題解決は現状把握から始めるのが鉄則です。そこで図表2のように、タテに「決算項目」、ヨコに「時間軸」を書いた表をつくって情報を整理しましょう。

図表2 現状の決算事務のスケジュール事例
たとえば、物品の入出荷が日々発生する製造業の場合は、売上や仕入、在庫などをタテの項目に記載します。

得意先ごとや仕入先ごとに数字を確定させる手順が異なる場合は、得意先ごとあるいは仕入先ごとに項目を設定してください。

在庫の保管場所が複数ある場合は、工場や倉庫等の拠点ごとに項目を設定します。

それ以外にも自社の状況に応じてタテの項目を埋めます。

イメージが思い浮かばなければ、試算表の勘定科目をすべて書いてから考えるのもひとつです。

タテの決算項目を書き終えたらヨコの時間軸を設定します。

事例では1か月を3等分していますが、週別など、自社のスケジュール管理に合わせて工夫してください。

タテの決算項目とヨコの時間軸を設定したら、今度は決算事務の情報を整理します。

具体的には、決算項目の数字を確定するまでの「流れ」を、時間軸にのっとってこの表に落とし込んでいきます。

たとえば、売上の確定であれば、「得意先の検収書を受領」「請求書の発送」「売上の確定」といった事務作業の流れを時間軸に合わせて記載します。

ここでのコツは、「事務作業を実施する人」が一目見てわかるように書くことです。

事例では「●=自社の経理」「○=自社の現場」「△=取引先」のように記号で分けています。

経理担当者ごとや部門ごとなど、細かく整理したければ「❶、❷、❸……」「①、②、③……」と番号を付けて記載するのも方法のひとつです。

「事務作業を実施する人」が把握できるように記載することによって、後の分析や対策が行ないやすくなります。

ただし、情報を細かく整理しすぎると、問題の本質がわかりにくくなったり、初期段階で取組みが頓挫したりするので、現実的な範囲(1日で終わるくらいの作業)で終えましょう。

(続く)

企業実務



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