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公開日:2014年11月21日

自社をうまく“演出”する! 銀行から融資を引き出す提出書類の作り方 月刊「企業実務」 2014年12月号

川原寿(中小企業診断士)


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銀行融資の交渉にあたっては様々な資料・書類が必要になりますが、説得力に乏しい書類を提出しても融資にこぎ着けるのは至難の業。
資料・書類の作成のコツなどについて実践的なノウハウを紹介します。


銀行は提出書類から何をどう判断するのか

銀行が望んでいるのは、融資審査に必要な情報

銀行に借入れを申し込む際には、営業担当者から書類の提出を必ず求められます。

決算書、月次試算表、資金繰り表、契約書、事業計画書、経営改善計画書など、借入れの申込み内容により様々です。

では、営業担当者はなぜ書類の提出を求めてくるのでしょうか。
それは、営業担当者が借入れ申込み内容を把握するとともに、支店内の融資役席(課長)がその書類を求めてくるからです。

さらにいうと、その融資役席(課長)が書類を求めてくるのは、本部(審査部)に対してその借入れ申込みを受け付けた理由を説明しなければならないからであり、結局は、本部(審査部)がその書類を求めてくるからなのです。

ここでは、銀行の融資の審査のしくみがどのようになっているのか探っていきましょう。

融資審査のしくみを理解し、決裁権限者の視点で書類を作る

銀行の融資審査のしくみは各銀行によって若干の違いはあるものの、おおむね図表1のような流れになっています。

図表1 銀行の融資審査の流れ
企業から借入れ申込みがあると、まずは営業担当者と営業役席(課長)で融資を取り組めるかどうかについて判断します。

この段階で融資は困難という判断になれば、その理由とともに企業へ融資の取組みができないことを伝えます。

一方、融資が取り組めそうだと判断されれば、借入れ申込み内容を記載した稟議書を作成して、融資役席(課長)に借入れ申込みの受付けの承諾を求めます。

その後、その稟議書は支店長に回覧され、支店長が承諾すれば、融資の決裁担当部署である本部(審査部)に稟議書を回覧し、承認を求めます。
そして融資の決裁権限者が承認すれば、金銭消費貸借証書や手形などを提出して、晴れて借入れが実行されることになります。

つまり、融資の決裁権限者にいかに承認してもらうかが重要であり、逆にいうと、融資の決裁権限者がどこを見て審査するのかを意識すれば、おのずと融資を引き出すポイントが見えてくるのです。

融資の決裁権限者は、資金使途と返済原資を知りたい

融資の決裁権限者は、基本的に性悪説に基づいて書類をチェックします。
「この企業が提示している情報は正しいのか」「借入れ申込み内容に齟齬はないか」、また場合によっては、「借入れ申込み内容の矛盾点を絶対に見つけてやろう」という意気込みで書類をチェックすることさえあります。

それはもちろん、意地悪をしているのではなく、一般の預金者からお金を預かり、そのお金を運用している立場上やむを得ないことでしょう。

(続く)

企業実務



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