N.J. HIGH-TEC - NJ Business Online

経理・税務 | エヌ・ジェイ出版販売株式会社


【お知らせ】 実践「経営実学大全」 好評発売中です

Home経理・税務企業実務・特別記事 ≫ 経費節減だけじゃない 経理・総務部門による「利益創出」はこうして実現する!...
公開日:2013年8月23日

経費節減だけじゃない 経理・総務部門による「利益創出」はこうして実現する! 月刊「企業実務」 2013年9月号

佐久間裕幸(公認会計士・税理士)


このエントリーをはてなブックマークに追加  

アベノミクスで世の中が動き出したような予感もする今日この頃。
経費節減に勤しんできた経理や総務も、「利益につながる何か」を考える時期にきている。

利益を出せる経理・総務のありかたを考える。

経費節減から利益創出への着眼点とは

経費節減の効果と限界

一般的な常識としては、現業部門が利益を出して、間接部門はコストセンターとして経費をできるだけ切り詰めよう、というのが経営の方向性のようです。

われわれ税理士が顧客の社長からよく言われるセリフに、

「この決算書を見ていて、無駄な支出はないですか?」

というのがあります。
確かに無駄な支出を見つけ、それを削減すれば、そのぶんだけ利益に直結し、キャッシュを増やします。

しかし、そのボリュームを考えると、限界があります。
会社の損益計算書を眺めてみましょう。1番大きな桁数、大きな金額が書いてあるのは、1行目の売上高のはずです。次が売上原価です。

仮に売上高が100なら、売上原価は業種によって異なりますが50~90くらいでしょう。
そして、販売費及び一般管理費は、売上原価が50程度の会社であれば40くらいかもしれませんが、売上原価が90の会社なら5~10くらいのはずです(そうでないと営業赤字に転落してしまいます)。

つまり、経費削減をするなら、現業が関わる売上原価、たとえば仕入の単価を下げたり、物流・在庫費用を下げることが大事です。間接部門が関わる一般管理費の部分の削減もするに越したことはありませんが、おのずから限界があるのです。

損益計算書

利益創出の重要性

それでは、経理・総務は、何ができるのでしょうか。

ここで考えるべきなのが「利益の創出」です。

もちろん、バブルの頃のように財テクをしろというのではありません。
経理・総務部門が持っている特性、資源を認識し、それらを活用して、売上高や営業外収益を増やしてみるという発想を持つということです。

経理・総務が持っている特性とは何でしょうか。

それは、全社の状況を見渡すことができるということです。

営業部門は、販売に関するセクションであり、販売に関することはわかっても、製造、仕入、倉庫の情報は把握しようと努力しなければ入手できません。

逆に他の部署からみると、営業のことはわからないものです。

しかし、経理や総務は、全社の契約など法務面、施設・設備・備品などの設備面、人材配置などの人事面、販売状況その他、経理数値面、資金の状況などが把握できる部門です。

そして、それらの資源を管理しているのですから、これらを積極的に活用できる立場ともいえるのです。

(続く)

企業実務



このエントリーをはてなブックマークに追加  



PAGE TOP