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公開日:2013年2月21日

入念な準備でミス・モレを防ぐ ことしの決算関連の処理はこうすれば万全! 月刊「企業実務」 2013年3月号

石田寿行(税理士法人オランジェ代表社員/税理士)


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平成25年3月期決算にあたって、効率的にミスなく業務を進めていくために、どんな点に注意しながら、どのように実務や最終チェックを進めていけばよいかをまとめた。


決算業務を効率的に行なうための段取り

決算業務は、会社の業績を正確に把握し、次の経営戦略を立てるための大事な業務です。
株主や債権者等といったステークホルダーに会社の状況を正確に伝えるという意味においても重要です。

決算業務を効率的に行なうポイントがわかると、大幅に時間や工数を減らすことができます。

以下、効率化のポイントについて説明していきます。


1.決算方針の決定

決算に向けて、まず会社は決算方針を決定する必要があります。ここで欠かせないのが、決算の着地見込みの算出になります。

決算の着地見込みが黒字なのか赤字なのかで決算方針は大きく変わります。

黒字の場合は、節税を行なうことを目的に、利益を圧縮することが考えられます。不良在庫の処分による損失計上や決算賞与の支給等を検討します。

赤字の場合は、決算までの残りの期間の経費をできる限り先延ばししたり、金融機関や債権者との関係を考慮し、含み益のある資産を売却して売却益を計上する、などが考えられます。

理想をいえば、決算の着地見込みは決算の3か月前には算出しておきたいところです。必要な節税策を顧問税理士と検討し、対策を講じるためにも、余裕をもって着地見込みを算出できる体制を整えておくことが必要です。

事前に決算の着地見込みを予測し、決算方針を固めることで、決算業務をスムーズに行なうだけでなく、決算対策を立てられ、決算をより効率的に進めることができます。


2.決算スケジュール表、業務担当表の作成と活用

決算方針の決定後、具体的なスケジュールを検討します。
決算の最終期限から逆算してスケジュールを作成し、「何を」「いつまでに」やるのかを明確にします(図表1)。

また、「誰が」「何を」やるのかを明確にするため、業務担当表を作成します。

図表1 平成25年3月決算企業の作業スケジュール表の例

決算スケジュール表、業務担当表に共通していることが、責任の明確化です。

「誰が」「何を」「いつまでに」やるのかを明確にすることで、責任の所在を明らかにし、決算業務が遅れたり、単純なミスが発生するのを防ぐことができます。

後述する主要科目別のチェックリストと併せた業務担当表を活用すると、一層のミス防止に役立ちます。

(続く)

企業実務



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