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公開日:2014年1月23日

2月の準備が勝負どころ ことしの決算事務をスムーズに進めるための万全対策 月刊「企業実務」 2014年2月号

村田顕吉朗(税理士)


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決算にまつわる定例事務をスムーズに進めるための考え方とヒントを紹介します。
また、ことしの3月期決算に影響のある税制の変更点を踏まえて、決算を適切に行なうための実務処理のポイントをガイドします。


決算をより早く正確に行なうための工夫

決算は、会社の業績や状況を正確に把握するための重要な業務です。しかし、実務においては日常的な作業を進めつつ決算業務をこなさねばならず、ミスも起こりやすくなります。

決算業務はちょっとした工夫で早く、効率的に、ミスも少なく進めることができます。

以下、決算業務のポイントを説明します。

決算の着地点を予測する

実際の決算業務に入る前に済ませておきたいことがあります。それは「着地見込みの算出」です。着地見込みとは、今期のこれまでの営業実績や過去の傾向などから、今期の決算でどの程度の利益が出るのか、または赤字になるのかを予測することです。黒字か赤字かにより、決算までに行なうべきことが大きく異なるからです。

黒字の場合は、法人税等の納税額を予測し、税負担を抑えたいのであれば、決算までに図表1のような節税プランを実行することになります。

図表1 決算直前の節税プラン
赤字の場合は、決算までに利益を出せるよう、備品などの購入を先延ばしにしたり、含み益のある資産を処分するなどして黒字化を図ります。

金融機関から融資を受けている場合は、黒字であることが特に大切です。
しかし、あまりにも業績が悪く抜本的な経営改革が必要な場合は、思い切って不良在庫や不良設備などを処分して今期のうちに膿を出し切り、翌期以降の黒字化を目指す場合もあります。

いずれにしろ、プランを検討し実行するにはある程度の時間が必要です。
できれば決算の2~3か月前には着地見込みを算出し、顧問税理士も交えて決算までに取るべき行動を協議しておくとよいでしょう。
そうすれば余裕をもって、全社一丸で決算を迎えることができます。

スケジューリング

次に行なうべきなのは、決算にまつわる作業を洗い出し、その作業をどのような日程で進めていくかを決めることです。
決算・申告には期限がありますから、想定外の出来事が起こっても大丈夫なように、余裕をもったスケジュールを組みましょう。

経理を自社で行なっている中小企業のスケジュールの例を図表2に示しました。決算前に済ませておくことが多く、事前の準備がいかに重要かがわかると思います。

図表2 決算スケジュールの例

人員の配置、業務分担の見直し

決算業務は通常の業務にプラスして増えますので、早いうちから作業の分担を決め、1人ひとりの負担を減らすようにしましょう。

毎年作成するような書類や作業については、あらかじめ定型書式やマニュアル等で「誰にでもできる」レベルに落とし込んでおきましょう。作業の平準化が図れるだけでなく、複数の人が見ることによりチェック機能が働くようになります。

また、決算の早期化・効率化のためには、他部署や取引先の協力が不可欠です。急な依頼で相手にストレスをかけたり関係を悪化させないよう、早めに連絡を取り合って円滑に進めていきましょう。

(続く)

企業実務



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