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公開日:2011年2月16日

より快適な環境をつくろう 総務が知っておきたいオフィスレイアウトの基本と応用 月刊「企業実務」 2011年2月号

小林修一(オフィスネット・ドットコム株式会社/オフィス管理士)

企業実務TOPICS(総務・人事)


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セキュリティに配慮する

オフィスは大勢の人が集まる場所でもあり、万が一、地震や火災などの様々な災害が発生したときでも、人命への被害を最小限に食い止めることを頭に入れておかなければなりません。
オフィスで求められるセキュリティとして、次のようなものが挙げられます。

地震対策

家具の転倒による被害を防ぐ(転倒防止のための耐震施工など)

火災対策

火災による損害から貴重品を保護する(金庫や防炎製品の使用など)

盗難予防

盗難による被害から貴重品を保護する(防盗金庫の使用など)

情報流失防止

漏洩や盗難から情報を保護する

入退室管理

防犯を目的として部屋への出入りを制限する

これらを怠ると、会社にとって思わぬ被害が発生することも考えられます。
これらのすべてについて対策を施すべきですが、ここではオフィスのレイアウトに関わる地震対策と火災対策について説明します。


(1) 地震対策

日本は世界でも地震の多い国です。
したがって執務中に地震が発生する確率も高いといえます。
地震発生時にケガをする主な原因として、転倒した家具類や棚からの落下物に当たる、逃げる際に転倒する、割れたガラスへの接触などが考えられます。

このことから、家具類の転倒、落下物の防止が、地震時の対策として重要となります。
オフィス家具は想像以上に重量があるものですから、それが倒れてくることをイメージすれば、危険を回避する方法を講じるのは当然のことといえるでしょう。

具体的な対策としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 壁面収納家具は上下左右の家具と連結し、壁や床に固定する
  • 背の高い家具は部屋中央に置かない
  • 書庫やデスクの引き出し、扉などは、ラッチ(飛び出し防止機能)付きを選ぶ
  • 書庫の上にものを置かないようにする
  • パーティションは転倒しにくい組合せにする
  • パソコン、プリンタなど機器類は滑り止めや落下防止措置を施す
  • 壁掛けのホワイトボードや時計はしっかり固定する

以上のことを実施すれば、家具類の転倒や落下物の防止にかなり役立ちます。
そのほか、避難通路を安全にするため、次のような点にも配慮しておきましょう。

  • 床は避難の際に滑りにくく、転んでも安全なようにカーペットを敷く
  • 避難通路にものを置かないようにする

(2) 火災対策

火災への備えは建築基準法や消防法で定められており、防火区画、内装制限、廊下の幅、階段に至る距離、排煙設備、防炎壁、非常用照明などについて規制があります。

消防法では、消防設備の設置などについて取決めがあります。特に注意しなければならない点として、オフィス内にパーティションで部屋をつくる場合、新たにつくられた部屋にも火災報知器やスプリンクラーの増設が必要になることがあります。

また、オフィスのレイアウトを考える際は、避難通路(動線)の幅を含めて検討します。特に高層ビルに入居するオフィスでは、火災発生時の避難に困難が予想されるので、対策は慎重に行なう必要があります。
レイアウト完成時には図面を消防署に提出し、判断を仰ぎましょう。

消防法に違反していると消防署の検査が入った場合、改善命令が出ます。
それから、カーペット、壁クロス、チェアやローパーティションなど、オフィス内には布類を使用した家具や備品が、意外に多くあります。

これらについては、火災対策として防炎製品の使用が望まれます。防炎製品とは、繊維を燃えにくくする加工が施され(防炎薬剤で加工するなど)、繊維製品が火元となって発生する火災を予防し、火が付いても燃え広がらない性能がある製品のことで、日本防炎協会で認定されたものです。

万一の事態に備えて、消火器やヘルメット、懐中電灯、軍手などもわかりやすい場所に置いておき、すぐに使用できるようにしておきましょう。



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