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公開日:2014年5月17日

ワンランク上を目指そう 「資金繰り表」の作成と分析にまつわる実務ポイント 月刊「企業実務」 2014年5月号

瀬野正博(銀行融資コンサルタント)

企業実務TOPICS(経理・税務)


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資金繰り表は、自社の資金繰りが適正に行なわれているか否かを表わす経営の羅針盤ともいえる資料です。
ここでは、より実態に即した資金繰り表を作成するための実務とその分析・活用のコツを紹介します。


資金繰り表の3つのスタイル

中小企業では事業資金を潤沢に保有しているケースはまれで、資金繰りで常に頭を悩ませている企業は少なくないでしょう。
約束どおりの支払い・返済を続けることは自社の信頼維持のためにも特に重要で、経理担当者は入出金を常に注視していなければなりません。
資金計画が予定どおりに進捗しているか確認するためにも、資金繰り表の作成は必要不可欠といえます。

ここでは、資金繰り表の3つのスタイルを紹介します。

(1)月次資金繰り表

資金繰り表といえば、1か月ごとに管理するスタイルが一般的です(図表1)

図表1 月次資金繰り表
エクセルなどを使って自社でオリジナルの表を作成してもよいですし、ひな形等を流用して使ってもよいでしょう。

インターネット上からでも資金繰り表のフォーマットを手に入れることができますし、最近は金融機関がホームページで公開するケースも見られます。
それらを参考にして、自社用にアレンジしてもよいでしょう。

(2)日繰り表

資金繰りがきわめて厳しい企業の場合は、月ごとに管理していたのでは不十分といえます。

たとえば、売上入金は月末に集中して、毎月25日に給与を支払っている企業であれば、月末では現預金残高がプラスであっても、25日から月末まではマイナスになっている可能性もあります。
そのようなときは、毎日の資金繰りを管理するために、日繰り表を利用するとよいでしょう。
特に、月末の現預金残高が月商以下になることが多い場合は、日繰り表での管理を検討してみてください(図表2)

図表2 日繰り表

(3)キャッシュフロー計算書をベースとした資金繰り表

資金繰り表を作成するのであれば、単に入出金を把握するだけでなく、資金繰りの問題点を見つけやすいスタイルがよいでしょう。

そこで、キャッシュフロー計算書をベースとした資金繰り表を考えてみます。
キャッシュフロー計算書は、会計期間におけるキャッシュの増減を営業活動、投資活動、財務活動ごとに区分して表示する表です。
これと同様に、営業収支、投資収支、財務収支の3つに分けて資金繰りを集計するのです(図表3)

図表3 キャッシュフロー計算書をベースとした資金繰り表
営業収支は本業での収支を表わしていて、決算書でいう損益計算書です。
投資収支は、機械や車両、建物等の固定資産の購入や売却、そしてそれ以外の投資活動に関する収支を表わしています。
財務収支は、資金の調達や返済に関する収支となっています。

以下、キャッシュフロー計算書をベースにした資金繰り表をもとに解説します。




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