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公開日:2015年3月16日

職場のハラスメント対応 部課長のための「傾聴力」「指導力」講座 月刊「企業実務」 2015年3月号

坂本直紀(特定社会保険労務士・中小企業診断士)

企業実務TOPICS(総務・人事)


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【3】理想的な行動を論理的かつわかりやすく説明する

部下を指導する際に留意すべきことは、理想的な行動を明確に示すことです。

たとえば、業務に関する改善方法を指導したにもかかわらず、同じミスを繰り返す部下がいたとしましょう。その場合のあるべき姿は、「1度、指導したら、同じミスを繰り返さない」ことです。

このときに、「同じミスを繰り返すな」「何度言ったらわかるんだ」と、ただ怒鳴るだけでは効果はありません。

同じミスを繰り返さないためには「どんな行動をとるべきか」という点に注目します。そして、「なぜ、その行動が重要であるか」を論理的に説明し、部下に納得してもらいます。

それでは、「同じミスを繰り返す部下」を例に、行動に焦点を当てた指導法を紹介しましょう。

(1)指導のポイント

同じミスを何度も繰り返す原因の1つとして、そのミスが起きたことやミスの重大性、指導された方法等について、時間の経過とともに、部下が忘れてしまっていることが考えられます。

そこで、まずはこれらの内容を部下の記憶のなかに定着させることを行ないます。

ここでは、「記録」と「復習」という行動を促すことで、記憶の定着を図ります。

(2)記録と復習することの重要性を意識させる

まず、時間と忘却の関係を説明し、人は何もしなければ、時間の経過とともに多くのことを忘れてしまうことを説明します。

このとき、心理学者などの研究を、自分で調べさせてもよいでしょう。

次に、大事なことを覚えておくためには、記録することが重要であることを意識させます。

ただし、記録しても、それを見直さなければ意味がありません。記録を元に、それを何度も復習すれば、より強固に頭のなかに定着するようになります。

復習は、最初の2~3日は毎日行ないますが、その後は、1週間後、1か月後、3か月後のように間隔を広げて復習していくことで、頭のなかに定着させます。

(3)理想の行動の確認

以上の点を整理すると、理想的な行動は図表5のとおりとなります。こうした一連の考え方や行動が身につけば様々な方面での応用がきくようになり、自分で問題解決が図れるようになります。

図表5 部下の理想的な行動
               ◇

本稿で紹介したような傾聴力や指導力を身につけることができれば、職場のハラスメントとは無縁になるでしょう。参考にしてください。



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