NJ Publishing Sales - NJ Business Online

総務・人事 | エヌ・ジェイ出版販売株式会社


【お知らせ】 月刊「企業実務」好評発売中!

Home総務・人事企業実務TOPICS(総務・人事) ≫ メンタル不調者をサポート スムーズな職場復帰のための「リワーク施設」活用ガイド...
公開日:2013年7月16日

メンタル不調者をサポート スムーズな職場復帰のための「リワーク施設」活用ガイド 月刊「企業実務」 2013年7月号

林俊秀(うつ病リワーク研究会事務局長/メディカルケア虎ノ門事務次長) / 五十嵐良雄(うつ病リワーク研究会代表世話人/メディカルケア虎ノ門院長)

企業実務TOPICS(総務・人事)


このエントリーをはてなブックマークに追加  

中小企業でもメンタル不調者(休職者)が増えているのに伴い、「リワーク施設」に対する注目度が高まっています。

中小企業の総務・人事部門に勤務する担当者向けに、リワーク施設の概要と活用法を解説します。


本稿で取り上げるリワークとはreturn to workの略で、メンタルヘルス上の不調を理由として休業した労働者に対し、一定のプログラムを提供して職場復帰への援助を行なうことをいいます。

リワークは、厚生労働省が公表する「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」にも事業場外資源として記載されています。


リワーク施設にはいくつかの形態がある

リワークを行なう機関には図表1のようなものがあります。

図表1 主なリワーク施設
最も多い機関は医療機関です。メンタルクリニックや精神科病院等で治療の一環として行なわれる医学的リハビリテーションで、健康保険を利用して1日当り3~10時間ほどのプログラムが提供されています。

障害者職業センターは、各都道府県に1か所(東京は2か所)あります。もともと身体障害者や知的障害者を中心とした職業リハビリテーションを実施していましたが、メンタルヘルス不調による休職者の増加に伴いリワーク事業をスタートしました。企業と連携を図る点に特徴があります。

また、数はあまり多くないですが、民間企業やNPOでリワークプログラムを提供している組織もあります。


どんなプログラムが提供されているのか

リワークプログラムの内容ですが、施設数が最も多い医療機関を例に見ていきましょう。

医療機関で実施しているリワークプログラムは、産業医の経験が豊富な精神科医をはじめ、看護師や臨床心理士、精神保健福祉士など多職種のスタッフがチームを組み、総合的な視点から病気の回復と同時に職場復帰や再発、再休職予防の支援を行ないます。

多くの施設では、参加日数や時間、プログラムの内容を高度にして、負荷を少しずつ増やし病状の安定性を確認します。

各医療機関で実施しているプログラムを実施形態により大きく分けていくと、次の5つのカテゴリーに分かれます。

第1はオフィスワークと呼ばれるプログラムが該当します。レポート作成やパソコン作業など文字や数字、文章を扱う机上における作業を実施するなかで、主に集中力・作業能力・実践力の確認や向上を目的としています。

第2は、認知行動療法など心理学的な手法を用いた治療プログラムです。うつ病の人によく見られる考え方の偏りを修正するための方法を学びます。

第3は、症状を自己管理するために、自身の病気のことを理解するための教育プログラムです。

第4は、職場という集団の場に戻ることを想定し、グループにおける協働作業や役割分担、対人スキル向上を目的としたプログラムです。

最後の第5は、体力向上を目指した軽スポーツや個人面談、その他、これまでの4つのプログラムに該当しないプログラムを区分します。



このエントリーをはてなブックマークに追加  




PAGE TOP