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公開日:2013年5月16日

新人にも教えておきたい 会社印・銀行印の知識と正しい扱い方 月刊「企業実務」 2013年5月号

泉 司(行政書士)

企業実務TOPICS(総務・人事)


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金銭のやりとり、契約の締結、各種届出手続き書類の作成・提出などの際に欠かすことのできない会社印・銀行印。取扱いに慎重を要するこれらの印鑑について、基本知識を紹介します。


会社の印鑑として代表的なものに、代表者印、銀行印、認印、角印などがあります。

形や大きさ、また印影やデザインなどは、その用途によって異なりますが、どれも 会社の意思が書面に正しく反映されていることを証明するために使用する大切なものです。

これらの違いを正しく理解し、間違った使い方をしないよう注意しましょう。

印鑑の種類にはどんなものがあるか


(1)代表者印

代表者印は、会社などの法人・団体の代表者の印鑑で、いわゆる「会社の実印」です。
「実印」とは、法人の設立登記を申請する際に法務局に届け出た印鑑のことで、会社にとって最も大切な印鑑です。

(2)銀行印

銀行印は、銀行に口座を開設する際、その銀行に届け出た印鑑です。
預金の払出しのほか、手形や小切手を発行する際などにも使用します。
経理部長などが管理する場合は銀行印を特別に作成するのが一般的ですが、代表者が直接管理・押印する場合は、代表者印を銀行印として併用することもあります。

(3)認印

認印は、特別に登録・届出をすることはありませんが、押印権限者を限定し、日常取引の際、会社の意思を表示するものとして使用します。銀行印を認印として併用することもあります。

(4)角印

角印は、会社名を彫った四角い印鑑です。
使用目的は、丸い「認印」とほぼ同じですが、一般的な社内押印手続きは認印よりも簡略なケースが多く、請求書、領収書、納品書など会社印のなかでは最も使用頻度の高い印鑑といえます。
契約書締結の際、会社名の上から角印を押し、代表者名の横に代表者印または認印をセットで押す場合もありますが、その場合の角印に特別な意味はなく「見た目重視」の感があります。
強いて挙げるとすれば、印鑑が2つ押されていることから受ける証明力でしょうか。

(5)その他の印

役職印として、「総務部長之印」など所属長名の印鑑を作成することがあります。
会社内部の決裁印として使用されることが一般的ですが、対外的な書面に使用した場合は、会社を代表した押印になりますから、安易な使用は避けなければなりません。

印鑑の構造(構成要素)


(1)代表者印

会社の代表者印の印影は、円形の印鑑を外周と内周に分け、外周には「○○株式会社」のように正式な会社名を、内周には「代表取締役印」などと、タテに2列で彫るのが一般的です。
法人の種類によっては「会長之印」「代表社員之印」とする場合もあります。

「之」を入れるかどうかの区別は、タテ2列の字数を揃えるためなど、書体を含め全体のバランスやデザインの好みによって決められます。
代表的な書体としては、印相体(いんそうたい)、篆書体(てんしょたい)、古印体(こいんたい)などがあります。

代表者印の大きさ

代表者印の大きさには登記上の制限があり、「1辺の長さが1センチメートルの正方形に収まるもの、または1辺の長さが3センチメートルの正方形に収まらないものであってはならない」と決められています。

代表者印は会社にとって最も大切な印鑑ですから、見栄えや格式を重んじることが多く、大きさは直径2センチメートル程度が一般的です。
印鑑の使用ミスを防ぐためにも、銀行印や認印よりも大きめのサイズにするのがふつうです。
二重枠にするのは、個人の実印と区別するためともいわれています。

上下を示すしるし

また、実印には、印鑑の上下を示すしるしが付いていないことがあります。
これには「押すときに印鑑をよく見て確認する」、つまり「慎重に押してください」という製作者の願いが込められている といわれています。

(2)銀行印

銀行印の印影は代表者印とほぼ同じで、円形の外周に会社名を、内周に「代表者印」「代表取締役印」などと彫るのが一般的です。
書体は代表者印よりも若干格調を下げ、大きさも代表者印より数ミリ程度小さくします。
認印と区別するため、印鑑の大きさを変えたり、内周に「銀行之印」と彫ったり、偽造防止のため若干複雑な書体にすることがあります。

(3)認印

認印の印影も代表者印、銀行印とほぼ同じで、外周に会社名、内周に「代表者印」「代表取締役印」などと彫るのが一般的です。
書体も同様に、代表者印より格調的には下げ、大きさも代表者印より若干小さくします。

(4)角印

角印は、正式な会社名を彫った四角い印鑑として作成します。
大きさは、実印より大きく、2センチメートル角を少し超える程度のものが一般的です。
書体は比較的読みやすいものを選び、タテ書きに彫るのがふつうです。



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