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公開日:2011年1月26日

資金運用表のつくり方と活用法は 

石田昌弘(元オムロン株式会社・経理部長)

経理ワンポイント知識


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資金運用表は、比較貸借対照表を基に作成するが、その活用の仕方は次のとおり。


資金運用表とは

資金運用表とは、会社の一定期間における資金構造の変化(資金の源泉と使途)を一覧表示したものであり、資金収支の額そのものではない。

資金収支を貸借対照表の変動で見ると、資産が増えれば資金は減少し、負債・資本が増えれば資金は増えるわけである(減の場合は逆になる)。

つまり、次のような構成になっている。

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このことをしっかりと理解することが資金管理のベースとなる。


資金運用表のつくり方

具体的なつくり方は、次のとおりである。

まず、2期間の期末貸借対照表の項目別増減を作表(比較貸借対照表という)し、それぞれの項目を資金の増加要因と減少要因にまとめて報告書形式にすれば資金運用表となる。

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このとき、減価償却引当金の扱いに注意する。
減価償却費は、自己金融といわれるように、損益計算上は費用となるが、支出を伴わないものであり、資金管理上は、資金の源泉としてその金額を把握しておかなければならないからである。

すなわち、通常の貸借対照表では、固定資産は純額方式で記載するが、資金管理上は総額方式(両建て)で記載し、資産には取得価額を、負債に累計の減価償却費を引当金として計上しておくのである。
そうすると、取得価額ベースでの固定資産の増減もわかる。

また、当然のことながら、何から資金が増え何に資金を使ったかの表であるから、その差し引きの結果としての現預金の増減を最後に記載する。


資金運用表の使い方

資金の増減を資金運用表でとらえることは、資金計画を立てるときに必要不可欠であり、資金を次の表のように

  1. 運転資金
  2. 投資資金
  3. 財務資金

という塊でとらえるためのベースとなる数値・表である。

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資金管理・計画には、この3つの塊で資金の増減をとらえるとわかりやすい。

とくに、財務体質の改善につなげる資金把握方法としてきわめて有効である。

なお、ここでは、投資資金分で、投資金額と自己金融と呼ばれる減価償却費・利益(剰余金)とを対比させている。



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